スク玉ブログ
全県模試の成績を使って、受験に強くなる思考回路を作る!
全県模試の成績を集計している さんなん です。冬に受けてもらった全県模試の結果が塾に届きました。一般生で受験した方は、お手数をおかけしますが塾まで成績表を取りに来てください。
今日のブログは、「全県模試をどう活用するか」をお届けします。授業中に伝えている内容のシェアになります。
先に本日の結論を言うと、
『受験合格までの思考回路を作る』
これが全県模試の活用法の1つです。
中3生は公立高校入試まで残り1カ月を切りました。中2生は受験まで残り1年ですが、やるべきことは同じです。
少し例を挙げて考えて見ましょうか。全県模試の得点は各教科5で割って、数値を比較してみてください。
<Aくんのパターン>
例えば五条高校を目指す中3生Aくんがいたとしましょう。彼の学校内申は9教科38。
全県模試の得点は、
国語75点、数学55点、社会80点、理科45点、英語75点、
合計は330点だとしましょうか。
それぞれを5で割ると、
国語15点、数学11点、社会16点、理科9点、英語15点で合計66点です(中1生,中2生は、1問4点なので計算すると小数になります)。この得点を覚えておきましょう。
主要5教科は、学校では国語、社会、英語は「5」と得意だが、数学と理科はギリギリの「4」です。このAくんの受験分析を考えてみましょう。
①5教科合計の目標点を決める!
内申38あるので、五条高校合格のために目標点は75点(この数値は受験ボーダーを知っていないと立てれません。通っている塾に聞いてください。)。そうすると1教科平均は15点になります。
②得意科目な科目の点数を決める!
得意科目は、少なくとも1教科平均を上回る必要があります。
過去の平均点をみると英語は得意だけど、難しそうだから16点にしました。得意だからと言って20点以上にはしないようにしましょう。国語と社会はそれぞれ17点、18点に設定しました。
中3生はすでに公立入試の過去問演習や予想問題を解いていると思うので、だいたいどのぐらい取れるのかがわかるハズです。中2であれば模試をみて、なんとなくで構いません。
③苦手な科目の点数を決める!
得意科目で平均値より+6点の余裕が生まれました。1教科平均からー6点しても、75点に届きます。
理科がどうしても不安なA君は10点に設定。数学は15点以上取るには「5」レベルの力が必要なので、14点を目標設定しました。
これで合計点が75点となりました。この目標点と全県模試の得点を比較するのです。
Aくんの全県模試は、国語15点、数学11点、社会16点、理科9点、英語15点で合計66点でした。
ということは、A君が今やるべきことは何か。
先に大前提として、今の勉強量は維持すること。それに加えて、何をすべきかを考えるのです。
国語 15点→目標17点
数学 11点→目標14点
社会 16点→目標18点
理科 9点→目標10点
英語 15点→目標16点
A君の場合であれば、まず優先は、国語、社会、英語ですね。
この3教科が設定した得点を安定的に取れるようにすること。苦手だからといって数学や理科ばかりやっていて、逆にこれらの点数が下がってくると合格はますます遠ざかります。
高得点になるほど1点上げるのに、その勉強の重みが違いますからね。まずここが大前提です。
数学を上げるためにはどの単元に力を入れるべきか。出題傾向は毎年大きく変わりませんので、自分でわからなければ先生に聞くと良いと思います。
理科は10点が目標点なので気持ち的には楽ですよね。でももちろん10点を取るには14~15点ぐらいを目指す勉強がいります。こちらも単元ごとに1つずつつぶしていくのです。
受験に必要な思考回路というのは、こういう数値を使って「逆算」ができるかどうかです。
Aくんにとって数学や理科で高得点とるのは極めて難しい。だったら他の科目で得点を稼ぐ方がAくんには合っていると思いませんか?
受験において、得意科目がある方が圧倒的に強い。だったら、今まだ中1、中2であれば得意科目を作っておくのは良い戦略だと思います。もちろん苦手科目を作らないということも大切な勉強です。
もし、これがさらに上の高校を目指すとなると、どうしても理系科目でも得点が必要になってきますよね。だったらやるしかないんじゃないですか。
ご家庭で「苦手な数学、理科をもっと勉強しなさいよ~」というより、こういった表を自分で作らせて、志望校に必要な得点を数値化して現実を見させた方が何倍も伝わりやすいというもの。
どうしても実力でそれ以上得点が取れないというのであれば、内申を上げるか、志望校をあきらめるかの2択となります。「内申は大切だよ~」というのも、こういう表を見せながら伝えるとよいと思います。
ただ、内申は自分で頑張っても評価するのは他者なので、なかなか自分でコントロールはできないです。
だから、まずは自分でできる事を変えるべきです。勉強時間の設定、優先順位の決定、勉強法です。
行動を変えると、徐々に実力も変わってきますからね。
いかがでしょうか。
模試を使ってこういった受験分析から、優先順位が自分で決めれる子は常に「合格」への近道を考えています。
「学校で出されたこの宿題、オレにとってあまり必要ないな。」
「社会をもう2点伸ばしたい。歴史、地理、公民、どの分野の知識が足りてないのかな。」
「歴史はどの時代が自分は弱いんだ?それを知るために書き出してみよう」
「英語の長文って、何やればいいんだろう。先生に聞いてみるか。」
などなど。
この思考回路になると、塾の先生が間に入らなくてもよいので成長速度は限りなく速くなります。
私は受験を通じて、生徒たちにはこのゾーンを目指して欲しいのです。
だから、スク玉では受験前は「あれやれ、これやれ」と大量の課題は出しません。自分で合格までの道を考えて、自分の勉強をする。
こういう思考回路って、一部の賢い生徒でない限りなかなか自分では気づけません。だから思考回路を構築する練習も塾でしていきます。
ここで衝突するのが、
「受け身の生徒」
「ルールが守れない生徒」
「他人の話を受け入れられない生徒」
「親離れしていない子(子離れができてない親が邪魔するケースもある)」
ですね。
精神的に大人にならないと、こういった思考回路の話もなかなか入っていきません。
他人の意見を鵜呑みにせず、立ち止まって自分で考える。受験を通じて、自分でどうしたらよいのかを考える子に育てたいと思っています。
スク玉の中2、中3は模試返却のときにこのようなことを伝えました。ちゃんと響いているのかな。
それではまた明日(*^^)v。
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これが全県模試の活用法の1つです。
中3生は公立高校入試まで残り1カ月を切りました。中2生は受験まで残り1年ですが、やるべきことは同じです。
少し例を挙げて考えて見ましょうか。全県模試の得点は各教科5で割って、数値を比較してみてください。
<Aくんのパターン>
例えば五条高校を目指す中3生Aくんがいたとしましょう。彼の学校内申は9教科38。
全県模試の得点は、
国語75点、数学55点、社会80点、理科45点、英語75点、
合計は330点だとしましょうか。
それぞれを5で割ると、
国語15点、数学11点、社会16点、理科9点、英語15点で合計66点です(中1生,中2生は、1問4点なので計算すると小数になります)。この得点を覚えておきましょう。
主要5教科は、学校では国語、社会、英語は「5」と得意だが、数学と理科はギリギリの「4」です。このAくんの受験分析を考えてみましょう。
①5教科合計の目標点を決める!
内申38あるので、五条高校合格のために目標点は75点(この数値は受験ボーダーを知っていないと立てれません。通っている塾に聞いてください。)。そうすると1教科平均は15点になります。
②得意科目な科目の点数を決める!
得意科目は、少なくとも1教科平均を上回る必要があります。
過去の平均点をみると英語は得意だけど、難しそうだから16点にしました。得意だからと言って20点以上にはしないようにしましょう。国語と社会はそれぞれ17点、18点に設定しました。
中3生はすでに公立入試の過去問演習や予想問題を解いていると思うので、だいたいどのぐらい取れるのかがわかるハズです。中2であれば模試をみて、なんとなくで構いません。
③苦手な科目の点数を決める!
得意科目で平均値より+6点の余裕が生まれました。1教科平均からー6点しても、75点に届きます。
理科がどうしても不安なA君は10点に設定。数学は15点以上取るには「5」レベルの力が必要なので、14点を目標設定しました。
これで合計点が75点となりました。この目標点と全県模試の得点を比較するのです。
Aくんの全県模試は、国語15点、数学11点、社会16点、理科9点、英語15点で合計66点でした。
ということは、A君が今やるべきことは何か。
先に大前提として、今の勉強量は維持すること。それに加えて、何をすべきかを考えるのです。
国語 15点→目標17点
数学 11点→目標14点
社会 16点→目標18点
理科 9点→目標10点
英語 15点→目標16点
A君の場合であれば、まず優先は、国語、社会、英語ですね。
この3教科が設定した得点を安定的に取れるようにすること。苦手だからといって数学や理科ばかりやっていて、逆にこれらの点数が下がってくると合格はますます遠ざかります。
高得点になるほど1点上げるのに、その勉強の重みが違いますからね。まずここが大前提です。
数学を上げるためにはどの単元に力を入れるべきか。出題傾向は毎年大きく変わりませんので、自分でわからなければ先生に聞くと良いと思います。
理科は10点が目標点なので気持ち的には楽ですよね。でももちろん10点を取るには14~15点ぐらいを目指す勉強がいります。こちらも単元ごとに1つずつつぶしていくのです。
受験に必要な思考回路というのは、こういう数値を使って「逆算」ができるかどうかです。
Aくんにとって数学や理科で高得点とるのは極めて難しい。だったら他の科目で得点を稼ぐ方がAくんには合っていると思いませんか?
受験において、得意科目がある方が圧倒的に強い。だったら、今まだ中1、中2であれば得意科目を作っておくのは良い戦略だと思います。もちろん苦手科目を作らないということも大切な勉強です。
もし、これがさらに上の高校を目指すとなると、どうしても理系科目でも得点が必要になってきますよね。だったらやるしかないんじゃないですか。
ご家庭で「苦手な数学、理科をもっと勉強しなさいよ~」というより、こういった表を自分で作らせて、志望校に必要な得点を数値化して現実を見させた方が何倍も伝わりやすいというもの。
どうしても実力でそれ以上得点が取れないというのであれば、内申を上げるか、志望校をあきらめるかの2択となります。「内申は大切だよ~」というのも、こういう表を見せながら伝えるとよいと思います。
ただ、内申は自分で頑張っても評価するのは他者なので、なかなか自分でコントロールはできないです。
だから、まずは自分でできる事を変えるべきです。勉強時間の設定、優先順位の決定、勉強法です。
行動を変えると、徐々に実力も変わってきますからね。
いかがでしょうか。
模試を使ってこういった受験分析から、優先順位が自分で決めれる子は常に「合格」への近道を考えています。
「学校で出されたこの宿題、オレにとってあまり必要ないな。」
「社会をもう2点伸ばしたい。歴史、地理、公民、どの分野の知識が足りてないのかな。」
「歴史はどの時代が自分は弱いんだ?それを知るために書き出してみよう」
「英語の長文って、何やればいいんだろう。先生に聞いてみるか。」
などなど。
この思考回路になると、塾の先生が間に入らなくてもよいので成長速度は限りなく速くなります。
私は受験を通じて、生徒たちにはこのゾーンを目指して欲しいのです。
だから、スク玉では受験前は「あれやれ、これやれ」と大量の課題は出しません。自分で合格までの道を考えて、自分の勉強をする。
こういう思考回路って、一部の賢い生徒でない限りなかなか自分では気づけません。だから思考回路を構築する練習も塾でしていきます。
ここで衝突するのが、
「受け身の生徒」
「ルールが守れない生徒」
「他人の話を受け入れられない生徒」
「親離れしていない子(子離れができてない親が邪魔するケースもある)」
ですね。
精神的に大人にならないと、こういった思考回路の話もなかなか入っていきません。
他人の意見を鵜呑みにせず、立ち止まって自分で考える。受験を通じて、自分でどうしたらよいのかを考える子に育てたいと思っています。
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