スク玉ブログ
保護者様との価値観のズレ
夏アニメで『テニスの王子様』が復刻すると聞いて懐かしいと思っている さんなん です。越前リョーマが今度は世界「U-17World Cup」に挑戦します。
もう20年も前のアニメですが、キャラの顔を見ると結構覚えています。アニメキャラは年取らないのがズルいな~。
さて、今日は過去の教訓とすべきことを、忘れないようにシェアしておこうと思います。
話は数年前にさかのぼります。小6生の春に入塾してきた男の子の話です。入塾時の実力テストでは、国語と算数の偏差値が40未満だったYくん。
この成績でも学校の面談では、成績については特に問題があるとは言われていないそうです。保護者が家で勉強を教えていて、理解不足じゃないかと心配になったので塾に相談にみえたそうです。
入塾してから、やはりいろいろな課題が見えてきました。まず塾の宿題がやりきれない、これが最初の改善ポイントでした。
どうしても塾だけだと物理的に時間が足りないので、保護者に連絡しご家庭での勉強時間の確保と1週間のスケジューリングをお願いしました。
宿題をやる習慣は徐々に改善され、次の課題が見えてきました。
・暗唱が覚えられない
・漢検のテストでは合格できない
・漢検の追試がやれない(直し未)
・りんごの計算は途中式をかかない
・物知り博士のテストはいつもほぼ白紙
ちょうど夏の夏期講習の時期で、塾の授業時間は多くなりました。
暗唱は覚え方を一緒に練習し、漢検は手で隠しながら自分でチェックする。
りんごの途中式は教えたことを省くクセはなかなか直りませんでしたが、計算自体はできるようになってきました。
やはりやれないわけではないんだと。
9月に入り学校が始まりました。そしてYくんは9月末に塾を辞めました。
保護者から「なぜもっと算数の時間を取ってくれないのですか?この1カ月は算数は全然進んでいなくて、残念ですが・・・」というクレームがありました。
夏の実力テストの得点はボロボロ。特に算数の得点が取れなかったことに対して、不満があったようです。
実は、9月になり学校が始まってから、Yくんの生活リズムは乱れていました。
宿題は徐々にやれていない状態に戻り、保護者はそれを知りませんでした。授業では再度、漢検や物知りに時間を取られていたのです。
私は小学生のうちは国語力と計算力と暗記力が最優先だと考えています。
国語力のスタートは語彙を増やし、辞書を使って漢字の意味まで学ぶ。
計算力は途中式を書くこと、間違い直しからどこで間違えたのかを見つけること。
暗記力は、暗唱や物知り博士、理科や社会の用語など幅広く覚えることからです。
ここに実力テストで得点を取ることは入りません。算数の図形や文章題も入りません。それらはまだ次のステップです。
もちろんスク玉のカリキュラムでは、図形も文章題も入っています。しかし、優先すべき課題がある以上、Yくんはそこまで到達していませんでした。
正直、算数の図形や文章題は、中学生でも挽回が可能です。しかし、それも国語力と計算力と暗記力がないと中学に入ってからは授業についていけないのです。
授業中にYくんの計算レベルを見ていると、塾の授業では図形や文章題まで取り組む余裕はありませんでした。
夏の授業でも応用問題というより復習重視にしたので、実力テストではまだ平均点が取れるレベルではありません。
保護者の視点では、早く次へ進んで欲しかったのしょう。次のステップに進んでいると思っていたのかもしれません。
塾と保護者の価値観のズレといえばいいんでしょうか。
塾は結果を出していかなければならないことは承知していますが、大変残念でした。
こういったことがあると、やはり偏差値40未満は入塾はお断りすべきかと常に考えてしまいます。人一倍手間暇かけて、この結果ですから。
それでも地元の学力低下は本当に深刻なのです。目の前の生徒のためと思って指導していますが、メンタルが砕けそうになる苦い出来事でした。
正しい学力が分かれば、今何をすべきかを判断することができます。どのステージにいるかで、学習内容を考えることができます。
どうか我が子の正しい学力を測るため、小5生からは年に2~3回は実力テストを受けてくださいね。
塾へ行かずに、ご家庭で勉強されている方はぜひどうぞ。。
≪夏祭り2022スケジュール≫
※小学部の申込みは、7月9日(土)までです。中学部・高校部(卒塾生は講習のみ可)は塾生のみの講習です。各学年定員がありますので、満席の場合は入塾ができません。ご了承ください。
☆お問合せはこちらから
※電話は研修や面談、授業中などの理由よりなかなかつながらない場合が多いです。できるだけメールではなく、お問い合わせ専用LINEよりご連絡ください。
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もう20年も前のアニメですが、キャラの顔を見ると結構覚えています。アニメキャラは年取らないのがズルいな~。
さて、今日は過去の教訓とすべきことを、忘れないようにシェアしておこうと思います。
話は数年前にさかのぼります。小6生の春に入塾してきた男の子の話です。入塾時の実力テストでは、国語と算数の偏差値が40未満だったYくん。
この成績でも学校の面談では、成績については特に問題があるとは言われていないそうです。保護者が家で勉強を教えていて、理解不足じゃないかと心配になったので塾に相談にみえたそうです。
入塾してから、やはりいろいろな課題が見えてきました。まず塾の宿題がやりきれない、これが最初の改善ポイントでした。
どうしても塾だけだと物理的に時間が足りないので、保護者に連絡しご家庭での勉強時間の確保と1週間のスケジューリングをお願いしました。
宿題をやる習慣は徐々に改善され、次の課題が見えてきました。
・暗唱が覚えられない
・漢検のテストでは合格できない
・漢検の追試がやれない(直し未)
・りんごの計算は途中式をかかない
・物知り博士のテストはいつもほぼ白紙
ちょうど夏の夏期講習の時期で、塾の授業時間は多くなりました。
暗唱は覚え方を一緒に練習し、漢検は手で隠しながら自分でチェックする。
りんごの途中式は教えたことを省くクセはなかなか直りませんでしたが、計算自体はできるようになってきました。
やはりやれないわけではないんだと。
9月に入り学校が始まりました。そしてYくんは9月末に塾を辞めました。
保護者から「なぜもっと算数の時間を取ってくれないのですか?この1カ月は算数は全然進んでいなくて、残念ですが・・・」というクレームがありました。
夏の実力テストの得点はボロボロ。特に算数の得点が取れなかったことに対して、不満があったようです。
実は、9月になり学校が始まってから、Yくんの生活リズムは乱れていました。
宿題は徐々にやれていない状態に戻り、保護者はそれを知りませんでした。授業では再度、漢検や物知りに時間を取られていたのです。
私は小学生のうちは国語力と計算力と暗記力が最優先だと考えています。
国語力のスタートは語彙を増やし、辞書を使って漢字の意味まで学ぶ。
計算力は途中式を書くこと、間違い直しからどこで間違えたのかを見つけること。
暗記力は、暗唱や物知り博士、理科や社会の用語など幅広く覚えることからです。
ここに実力テストで得点を取ることは入りません。算数の図形や文章題も入りません。それらはまだ次のステップです。
もちろんスク玉のカリキュラムでは、図形も文章題も入っています。しかし、優先すべき課題がある以上、Yくんはそこまで到達していませんでした。
正直、算数の図形や文章題は、中学生でも挽回が可能です。しかし、それも国語力と計算力と暗記力がないと中学に入ってからは授業についていけないのです。
授業中にYくんの計算レベルを見ていると、塾の授業では図形や文章題まで取り組む余裕はありませんでした。
夏の授業でも応用問題というより復習重視にしたので、実力テストではまだ平均点が取れるレベルではありません。
保護者の視点では、早く次へ進んで欲しかったのしょう。次のステップに進んでいると思っていたのかもしれません。
塾と保護者の価値観のズレといえばいいんでしょうか。
塾は結果を出していかなければならないことは承知していますが、大変残念でした。
こういったことがあると、やはり偏差値40未満は入塾はお断りすべきかと常に考えてしまいます。人一倍手間暇かけて、この結果ですから。
それでも地元の学力低下は本当に深刻なのです。目の前の生徒のためと思って指導していますが、メンタルが砕けそうになる苦い出来事でした。
正しい学力が分かれば、今何をすべきかを判断することができます。どのステージにいるかで、学習内容を考えることができます。
どうか我が子の正しい学力を測るため、小5生からは年に2~3回は実力テストを受けてくださいね。
塾へ行かずに、ご家庭で勉強されている方はぜひどうぞ。。
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※小学部の申込みは、7月9日(土)までです。中学部・高校部(卒塾生は講習のみ可)は塾生のみの講習です。各学年定員がありますので、満席の場合は入塾ができません。ご了承ください。
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