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山崎武司選手と野村克也監督から学ぶ『準備』とは??

中日ファンだった さんなん です。最近の中日はよく知りません(笑)。





今日は、私が好きな野球選手の1人である山崎武司(やまさき たけし)選手のお話です。山崎選手は、愛工大名電高校からドラフトで中日に入団します。



私が印象強く覚えているのは、1996年頃の中日です。当時の監督は星野仙一さん。現中日の監督である立浪さんは、まだ選手の時代でしたね。この頃の中日は強竜打線と呼ばれていました。3番に立浪、4番にパウエルというクリーンナップ、そして6番に山崎、7番に大豊という陰のクリーンナップが控えていました。



この年、山崎と大豊の二人は、ゴジラ松井とホームラン王を争いをしていました。最終的に山崎選手は39本打ちホームラン王になり、大豊とゴジラ松井は38本でした。



中日のスタメンの6番、7番にホームラン争いをしている山崎と大豊が控えているので、相手チームの投手からしたら嫌だったのでしょうね。見ているファンとしては面白く、応援にも常に熱が入りました。ホームランってスカッと気持ちいいものですからね。最終的に、優勝はジャイアンツ、中日は2位でした。このとき、山崎選手は28歳でした。



しかし、山崎選手は翌年以降は思うような結果を出していません。もちろん相手球団に研究されたことは要因の1つでしょうが、彼自身のスランプだったのかもしれません。



低迷期が続き、2002年にはオリックスへのトレード移籍、その2年後にはオリックスから戦力外通知を受けます。つまり「あなたはチームに必要ないですよ」という宣言を球団から受けたのです。



そんな山崎選手ですが、なんと2007年に2度目のホームラン王を獲得します。



実は2004年に新しい球団、東北楽天ゴールデンイーグルスが誕生します。新しい球団ですので、監督から選手も1から集めなくてはいけません。だからといって、どの球団も自分のチームから有力選手を手放すことはしません。



楽天の最初の監督に就任したのは、田尾安志さん。ここで山崎選手に白羽の矢が立ちます。楽天のクリーンナップを任せられるのは山崎しかいないと。田尾監督から熱烈な誘いもあって、もう一度野球に再挑戦する意思を固めます。



当初は寄せ集め集団と言われ、1年目から低迷する楽天イーグルス。プロの世界で、新しいチームがいきなり上位争いすること自体は難しいのです。



しかし、2006年から知将、野村克也さんがチームを率いることになります。これが山崎選手にとって運命的な出会いになりました。



のちに山崎は「僕の27年間の現役の中で、野村監督は4年間だったんですけれども、いちばん濃い4年間を送らせてもらった」と述べています。若いころ所属した中日で打ったホームラン数は186本、キャリア晩年にもかかわらず楽天で打ったホームラン数は193本。とにかく数字が、この話を物語っています。


野村監督が山崎に伝えたこと。


「もっと頭を使って野球をしなさい」


ということでした。



「お前、三振を怖がってるだろ。三振したっていいんだよ。それには必ず理由があるんだから。それを頭を使って考えるんだよ。」って繰り返し言い続けたそうです。



「どういう三振をしたのか。いい感じで空振りをして1ストライクなのか、まったくタイミングが合わない空振りなのか。それによってキャッチャーは配球を考えるんだから。そこを考えれば、自分の狙い球を絞れれるんじゃないか。」



打ったことに対する理由



三振したことに対する理由




これがキッカケで、プロ野球人生において自身の感覚だけで打っていた山崎が覚醒します。




「自分の三振の理由」の分析。さらに「投手に対する準備」と「練習のメニュー」を変えていきます。





試合前の「準備」を意識を変えることで、山崎選手は再び輝きを取り戻したのです。





私は教育現場に入って生徒たちをよく観察しています。そうすると多いんですよ。勉強においても感覚派って生徒が。




彼らの特徴としては、


・英語の並び替えはできるけど、英作になると急にできなくなる


・数学の文章題、数字が変わるだけで解けない


・理科の物理と化学の単元になると計算式が立てられない


・歴史で、〇〇っていつごろに何をした人?って説明させると答えられない





スランプに陥る前に変えたいのです。本人が得意って思っているときこそ、変えた方がいいときだってあるのです。




生徒を観察していると、本当にそれを実感します。



だから、とある学年で授業中に、山崎選手の話をしました。


「自分の頭で考えてる?」


「ミスから学ぼうとしてる?」


「曖昧なままにしてないか?」


ってね。



塾の現場には、取り組み方を変えないといけない生徒は多くいます。だから、こういった雑談もよく生徒に話します。



彼らの意識レベルを変えたい



彼女らの価値観を揺さぶりたい



また違った角度からでも、何度でも伝えていけたらと思っています。




(左:山崎武司選手/右:野村克也監督)




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