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中学生から入塾してきた生徒の計算力のなさ。おったまげー。小学生のとき何しとったん。

読み・書き・そろばん世代の さんなん です。「情報を速く処理する」時代から「情報を正しく活用する」時代に変わったと言われています。しかし、私は「情報を速く処理する」能力を身につけて、なお「情報を正しく活用する」能力も加えられたという表現が正しいと思っています。



(↑三田紀房「ドラゴン桜」より)



さて、いよいよ来週からGWに突入します。中学部は、多くの学校で学校のテスト2週間前になるためテスト勉強開始の時期になります。



塾の数学の授業では、

中1 正負の計算(加減・乗除)

中2 多項式の計算、連立方程式の計算

中3 展開、因数分解、平方根

が終了しそうです。



期末テストも含めて、1学期の数学はどの学年も計算問題がメインになります。計算と漢字は積み重ねなので、時間をかければ誰でもちゃんとできるようになります。



しかし、計算そのものが遅い生徒が目立ちます。



例えば、

通分するのに時間が掛かる(中1)

小数の掛け算に時間が掛かる(中1)

小数や分数の比を簡単な整数比にできない(中1)

整数の足し算引き算でミスが多い(中1)

連立を式を書かずに頭の中で解こうとする(中2)

式が書けないから見直しでミスに気が付かない(中2)

数字が複雑になるとミスが目立つ(中2)

24を(1,24)(2,12)(3,8)(4,6)と素早く分解できない(中3)

塾の10分の小テストで見直す時間がない(中3)

などなど。



なんてこったい。これらはね、新しく習うことではなく、単純に計算そのものが遅いのが問題なのですよ。



数学において、計算を早く!正確に!は得点を安定させるために必要条件です。理科の物理、化学でも小数の計算と比例式を多用します。いくら思考力があったとしても、計算力がある生徒には絶対に勝てません。



もちろん全員ではないにせよ、中学部から入塾してきた生徒の多くが上記に当てはまる傾向にあります。



やはり小学生での計算トレーニングのような反復練習をしてきたかどうかがカギになります。中にはそろばん1級取得者でも分数の計算は遅い生徒もいます。



小学生のうちは徹底的に計算力を鍛えて解くスピードを速くする練習をしてください。



ちなみに2025年度の大学入試から、数学が難しくなります。数列・統計・ベクトル・2次曲線&複素数平面から3項目選択。



共通テストの出題形式は、情報処理より思考力へ移行していますが、それは鬼の計算力があってこそ考える時間が取れるというもの。



先を見据えると先ほどの簡単な計算問題で、この計算力はマズイ。カメさん級の計算スピードではマズすぎる。




さてさて計算力を身につけるために、中学生をどう鍛えるのか。教育現場は課題ばかりです。




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