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小学生実力テスト(模試)はココに注目!

あなたの推しは何ですか? さんなん です。「好きなものって、人生を輝かせてくれる。一瞬で、自分の人生を楽しませてくれる。」という言葉を、ドラマ『推しの王子様』で日高泉美社長が言ってましたね。いい言葉。

教育現場でも、何かに夢中な生徒、芯がぶれない生徒は、やはり強い。依存でなく心の支えとしてであれば、それが人であっても、物であっても、二次元の世界の物でも、私は推しがあっても良いと思います。





さて、夏に受けた小学生の実力テストの成績が返ってきました。集計ができた学年から成績表を返却していきますね。



スク玉生以外で一般受験された方へは、来週27日(月)以降から返却していきます。準備ができ次第、個人LINEにてご連絡しますので、今しばらくお待ちください。



そこで、今日は小学生模試の見方についてシェアしていきます。





■点数よりも偏差値を確認
客観的に現在の我が子の学力を測るために、まず見るべき数値は得点ではなく偏差値です。スク玉小学部のカリキュラムは偏差値55を目標に考えてありります。55未満の場合は、塾のカリキュラムをしっかり取り組むことが優先となります。


もし、偏差値が60を超えた場合は、得点にこだわってください。ただし、小学生の模試はやはり教育意識が高いご家庭のみ受けています。そのため高校受験の偏差値と比較する必要はなく、偏差値60以上は出にくいものだということをご留意ください。




■小学生の目標は5科の平均偏差値55以上
残念ながらこの地域の小学生の偏差値平均は45前後だと感じています。全国学力テストの都道府県別ランキングでも、愛知県の小学生は下から数えた方が早い位置にいますからね。10人いたら10人全員が偏差値45という全体的に低いわけではなく、10人いたら3~4人は偏差値55以上で残り6~7人は偏差値40前後という2極化となっているのが現実でしょうね。


この地域も決して例外ではありませんので、模試を通じて、「我が子の現在地を知り」、これを「小学生の内に偏差値55まで引き上げる(下記のステージ③)」。これがスク玉小学部の目標です。


ステップとしては、
①国語と算数と英語の偏差値45以上
②国語と算数と英語の偏差値50以上
③国語と算数と英語の偏差値55以上+理科と社会は50以上
④国語、算数、理科、社会、英語 全て55以上

これらのステージを段階的にステップアップを目指してください。



■小学生の勉強法
模試の成績を伸ばすには、普段の勉強が大切になります。スク玉の例を挙げれば、漢検・ことわざの小テスト、算数の確認テスト、理科と社会の確認テスト、物知り博士での月例テストの得点率を上げていくことがポイントです。


①のステージに上がれていない生徒は、確認テストをしても毎回約70%に届きません。勉強をしていても頭が動いていない可能性がありますので、勉強に必ず音読を取り入れてください。②③のステージでも、得点が取れない教科がある生徒も同様です。


さらに②③とステージを上げていくには、塾の確認テストで80%以上を取れる勉強に変えていかねばなりません。算数では計算力と計算スピードが不足していると、次のステージにはあがることはできません。通信教材を使っているご家庭は、演習量が不足している生徒も多いのでその部分も改善点なのだと思います。


④のステージにを目指すには、やはり塾の確認テストで得点率90%以上を取ることはマストです。毎週、毎月の勉強の積み重ねは、やはり大切。理科や社会はテスト以外に、覚えてきた内容の図示化や言葉の説明を授業中に行っていますが、そこでスラスラ書けるような勉強が必要です。こういった点数に表れない部分の勉強にも力を入れて欲しいところですね。


④の生徒が次に目指すところは、得点にこだわるところです。確認テストでは、あと1点2点で満点を逃した。模試でも2~3問ミスがあった。その部分をどうしたら満点が取れたのか、範囲が狭いテストなら満点にこだわる勉強をしてください。



■うちの子もっと算数を伸ばしたいです
好きな教科を伸ばすことは反対しませんが、小学生での勉強は中学校以降の学力の土台となるもの。まずはどの教科もバランスよく偏差値55以上のレベルを目指すことをおススメしています。


英語も含めて、まずは与えられた問題集の得点率を上げる勉強を意識する。小5からは教科のバランスも意識して勉強させる。そうすることで不思議と全体的に良い科目に引っ張られてくるケースが多いのです。
④のステージに立ってから、得意科目をさらに伸ばす方向で動くと伸ばしやすいと考えます。


反対に苦手教科ばかり口出しすると、単に勉強嫌いになるもの。ご家庭で声掛けするときは、得意なものを伸ばす観点で声掛けをしてください。嫌いになると今後何をやっても伸びてこなくなりますのでご注意くださいね。



■偏差値55以上の勉強は?
先ほど述べた通り、偏差値55以上になったら今度は得点にこだわってください。模試の成績表の中に、以下のような分析表が載っています。この部分もちゃんと頭に入れておいて、自分の得手不得手、何が足りていないかを考えると良いと思います。




例えば、

国語はまだ漢字ミスがあるのか
→塾での漢検、学校の漢字テストの再度やり直し

算数は図形でのミスが多いのか
→普段の勉強+図形対策をしていこう



といった感じでしょうか。ここでのポイントは普段の勉強は継続させるということ。普段の勉強がちゃんと基礎力の土台作りとして優先です。



いつもお伝えしている通り、小学5年生からは5教科まんべんなく勉強する習慣は必要です。好きな科目ばかりやらせてよいのは小4まで。これは教科横断型といって、教科ごとの勉強から他教科とのつながりを意識した勉強に受験がシフトする傾向にあるからです。英語文の中に社会の図表が入ってくるイメージとかですね。



昨今はある1つのことに対してのプロフェッショナルを目指す傾向が良しとされている風潮がありますが、勉強の土台を作る時期においてはこれはマイナスなんですね。スポーツなどは幼少期から始めることは良しとしても、一般的に普通の子の学力を伸ばす観点から言えばこれは当てはまりません。



うちの子は算数が得意だから・・・と算数ばかり特化してやらせてきたものの、肝心な国語力がなくて文章が読めない、解説が読めないと、必ずどこかで頭打ちになりますからね。



我が子の成績を伸ばしたい。その想いがあっても、外部からの圧力をかけてもダメ。子供の行動とマインドを変えない限りは、外圧を外した瞬間に元に戻ります。


だから、我が子がどうしたら自ら動くようになるのか。妨げているものはないのか。学校が基準とした勉強をしていないか(すべての学校とは言わないけど、多くの小学校のテストは丸暗記が多いのでそれを基準しては実力がつかない勉強法になる)。保護者がこれらを意識しながら見守らないといけません。


一般的に、男の子は何か没頭するものがあれば勉強にも集中できるもの。女の子は環境に左右されやすいので、頭を使うような習い事をさせた方がよい傾向にあります。没頭するものを一緒に見つけてあげる、学ぶ環境を探してあげる。これも保護者の役割なのだと思います。



それでは今日はここまでです。



模試は使い方を誤ると、我が子の伸びしろを縮小することになります。あくまでも「現時点の我が子の位置」と「勉強法の改善点となるヒント」として役立ててくださいね。



では、また明日(^^)/。




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