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小学部の成績表2021(後期学習報告書)

マルチタスクが苦手な さんなん です。複数の仕事は同時に舞い込んでくるもの。それを上手に切り替えながら作業をするのが、このマルチタスクというもの。1つのことをじっくり考えて実行していく方が好きなのですが、あれもこれもとなるとどうも仕事効率があがりませんね。かといって、効率化を図ることがベストではないのが教育でもあります。ましてや生徒は十人十色。うーん、悩ましい。でも、これが楽しい。頭は複数のことを考えつつ、1つずつやってきましょう。



さて、小学部スク玉コースの後期学習報告書が仕上がりました。現小6,中1生には、すでにお手元に届いていると思いますので、今日はこの後期学習報告書を解説します。

 


 

小学生には、半期に1度学習報告書を配布しております。


 

忙しくてなかなか面談に来られない保護者様も多いので、我が子の塾カリキュラムの進み具合を、簡単ではありますがお手紙にてご報告するというもの。


 

中学生は、年に10回ぐらい学校のテストがあります。その成績に加えて年3回の全県模試の結果を見てもらうと、我が子の頑張り度合いも今の実力も把握できると思います。


 

しかし、小学部は学校のテストでは理解しているのか、順調なのかは分かりにくいですよね。そこで、後期学習報告書として、毎週塾で実施しているテストの得点表を成績表としてお渡ししてます。




■後期学習報告書



※画像は見にくいと思いますので、お手元に届いたら確認してください(昨年度は、夏休みが短かった影響で百マス計算の欄は白紙になっております)。



少し、補足します。確認して欲しいポイントは4つです。




1.四字熟語・ことわざの追試について
私が1番気にするところはココです。四字熟語・ことわざのテストで1度も追試になっていなければ、それは凄いです。しっかり勉強ができています。



しかし、テストは毎週あります。学校行事で忙しいとき、体調が悪かったとき、勉強サボっちゃったとき、などもあるでしょう。毎回20点満点のテストで、16点未満だと追試になります。




追試は、同じ問題を使っています。ちゃんと間違い直しがしてあるか確認してからテストをしています。つまり点数は確実に上がる状態でテストに臨んでいるはずなのに・・・
追試であまり得点が上ってないときは、直し方が良くないサインなのです。例えば、間違い直しを、テレビ見ながら作業的に書いただけとかね・・・。


だから、追試の得点をみることで、我が子の勉強の質を確認することができます。小学生はココが重要ポイントです。







2.漢検・ことわざ・物知り博士の得点率【優先順位①】
漢字・ことわざには意味があります。しかし、物知り博士は、国名や地名など言っちゃえば語句の丸暗記になります。過去の生徒たちを見ているとわかるのですが、漢検・ことわざと物知り博士の両方とも高得点を取るには、それぞれ違った勉強法が必要になります。




漢字・ことわざの勉強は、言葉の意味を正確に覚える習慣につながります。書く練習、読む練習、意味を調べる練習、音読することで、つながりで覚える練習になります。



反対に、物知り博士は反復勉強が必要です。男の子でサッカーに興味がある子は自然とヨーロッパの国名などは頭に入ります。女の子は地図を書かせたりするといいですよね。しかし、位置と名称を覚えるだけなので、
「覚えたかどうかチェック」「繰り返す」という反復練習が必要になります。この物知りの方で得点が取れていない生徒には、ご家庭でお母さんチェックをお願いします。



どちらも80%以上の得点率が取れれば十分です。それができていれば順調です。中には、90%以上の猛者もいますので取れる子は上と戦ってくださいね。




 

3.算数の得点率
普段解いている算数ワークの類似問題が多く出題されていますので、
算数のテストは易しめです。



理想は、得点率80%以上。90%以上はなかなか取れないとしても、計算スピードが足りないと80点すら取れませんね。得点だけだと理解不足か時間不足かはわかりませんが、少なくとも70点ないと理解不足は確実です。



 

忘れたころにできるかどうか、それが「算数ができる」ということ。算数のテストは1単元程度先に進んだタイミングでテストしています。単純暗記の生徒は、得点が取れないと思います(年度途中での入塾者は、一部だけのテスト実施になっています)。

 




4.理科・社会の得点率【優先順位②】
理科・社会は学校の進度に沿っていません。しかも、学習内容は学校の教科書より深い内容です(中学受験の問題も一部あります)。


得点率としては、70%で合格です。もし、80%以上あれば順調(もちろん90%以上だと超すごい)です。しかし、テストで80点以上の得点が取れていても、先生チェック(板書書き)でいつもひっかかる生徒はいます。そこは数字に表れない部分であり、この成績表では伝えにくい部分でもあります。数字だけで満足してはダメという事です。





■最後に
これらのカリキュラム自体は、個人塾の強みだと思っています。どの塾も小学生の指導は、たとえ大手でも宿題は少ないし、授業は楽しさ重視です。それでは実力は身についていきません。




かといって、中学受験塾はハード過ぎます(1週間20時間の勉強量が必要です)。中学受験を目指すのなら当たり前なんですが、公立を目指す普通の子が取り組む量と考えると多すぎます。



スク玉のカリキュラムは、その真ん中ぐらにになりますね。別に他塾を意識したわけではないのですが、中学生になるまでにやって欲しい問題をいれたらこうなりました。



それでもスク玉に入塾した
最初の1年目はきっとどの生徒も大変そうです。間違いなく学校よりはガッツリ問題を解きますからね。その代わりカリキュラムについて来れば、しっかり実力がつくことは保証します。



1つの基準として、全部の得点率80%以上で興道・津島レベル。得点率90%以上で、一宮西レベル。これらはスク玉の先輩方が証明してくれています。




ただ、
私も最初から全部を無理してついて行きなさいとも言いません。保護者の方にも「1つずつできるようになれば大丈夫」って伝えていますし、特に精神年齢が実年齢に追い付いていない男の子には保護者様のフォローは必ず必要になります(少しずつ手を放してくださいね)。習慣が身につくまでは、お世話掛けます。




過去、小学生の模試の成績は良くなくても、塾の勉強が「順調」だった生徒たちは、中学で想像以上の伸びを見せてくれた生徒も数多くいます。まずは塾の授業中のテスト1つずつを大切にしてください。




お手元に「後期報告書」が届きましたら、ぜひ我が子と一緒に今後の対策を考えてください。
良い部分はそのまま、良くない部分をどうするか、です。






もし、現状が「順調」であれば、何か好きなこと、ハマるものにもたっぷり時間をあげてください。机の上の勉強以外からも大きな学びはたくさんあります。




もし、「順調」でないのならば、少しだけ自分の時間を削って、土台作りに時間を掛けるように習い事の整理や勉強時間の確保をお願いします。





それでは今日はここまでです。



我が子の成長がいろいろな角度より伝われば良いと思って、この成績表を作成しております。この成績表と実力テストの結果をもとに、我が子の今の力を客観的に把握していただけたらと思います。


また明日(*^^)v。



 

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